叱ると怒る、どんな時にどう使い分ければいいのか？子育てにおいて「怒る」は必要なのか？子育て中はどんな対応をしたらよいのか迷う場面も多いかと思います。
子育て中の親御さんたちが、子供とのコミュニケーションを向上させ、成長に適した対応方法を身につける手助けとなる情報をお届けします。
叱ると怒るの1番の違いとは
叱ると怒るの1番の違いは、主な意図やアプローチの違いです。
叱るとは、子供に対して不適切な行動やルール違反を指摘し、その行動を改善させることを目的とします。叱る場合、冷静で理性的なトーンで子供に注意を促し、問題行動に対して理由を説明することが一般的です。叱ることで子供にルールや規範を示し、適切な行動を身につけさせることが目標です。
一方、怒るとは、子供の行動や態度に対して感情的な反応を示すことを指します。怒る場合、感情に支配されてしまうことがあり、冷静な判断が難しいかもしれません。怒ることで子供に対して恐れや不安を与える可能性があるため、注意が必要です。
叱ると怒るはどちらも子供の行動に対する対応方法であり、時と場合によって適切に使い分けることが大切です。叱る際には理性的な対話を重視し、子供が自分の行動を反省し理解できるようにサポートすることが重要です。怒る場合には、感情をコントロールし適切なタイミングでの表現が求められます。両方のアプローチをバランスよく組み合わせ、子供の成長と発達をサポートすることが重要です。
主に言われているのが、叱るは子どものため、怒るは自分のため、という場合がとても多いです。
怒るという事はその下に不安やストレスなど色々な背景があって「怒る」という感情が沸きます。子どもの為ではなく親自身の問題の場合が多いです。
叱る時は、親は子どもの将来や安全性などを考えています。感情的にはならずに教えるという状況になりますので、自分の事ではなく相手である子どもの事を考えての行動になります。
叱ると怒るの違いを理解する意義
子供に対する叱ると怒るのアプローチには、それぞれ異なる影響があります。叱ることで子供に伝えたいルールや規範を示す一方、怒ることで感情的な圧力を与える可能性があります。理解しておくべきは、子供が受け取るメッセージとその影響が将来の行動や心理にどのような影響を及ぼすかという点です。
叱ると怒るの違いを見極めるポイント
叱ると怒るの違いを見極めるポイントを理解することで、子供の行動や状況に適切に対応できるようになります。子供がどんな状況で叱りや怒りを必要としているのかを理解し、それに合ったアプローチを取ることが大切です。
ポイント1:目的の違い
叱る場合の目的: 子供に対して誤った行動やルール違反を指摘し、その行動を改善させることを目的とします。例えば、子供が他の子供に物を取り上げてしまった場合、「○○（子供の名前）、他の人の物を取るのは良くないことだよ」と叱ることで改善を促します。
怒る場合の目的: 子供が感情的に不適切な行動を取ったり、他の人に対して攻撃的な態度を取った場合に怒ることがあります。例えば、子供が他の子供に暴言を吐いた場合、「そんなこと言ったらダメでしょ！人には優しくしなさい！」と怒ることで、子供がとった行動を否定します。
ポイント2: 行動の原因と状況の理解
叱る場合の理解: 叱る前に、子供がなぜそのような行動を取ったのかを理解することが重要です。例えば、子供が友達との間で問題があった場合は、その背景を知ってから叱ると、その行動の原因を理解しやすくなります。
怒る場合の理解: 怒る前に、子供の行動が何を引き起こしたのかをよく考える必要があります。例えば、子供が家族のルールに従わなかった場合、その背後には何か理由があるかもしれません。怒る前に子供に話を聞き、その状況を理解することが重要です。
ポイント3: 行動への反応の違い
叱る場合の反応: 叱る場合は、冷静なトーンで子供に注意を促し、問題行動に対して理由を説明することが重要です。例えば、子供がおやつを食べる前に手を洗わなかった場合、「手にばい菌が付いているかもしれないから、おやつを食べる前は手を洗って綺麗にする必要があるんだよ」という理由を説明しつつ、手を洗うように指示します。
怒る場合の反応: 怒る場合は、感情的になりすぎないように注意が必要です。怒るは感情なので突発的に出てきてしまいます。その時にどれだけ自分を客観的に見れるかが重要になります。何も考えずに怒ると、感情を吐き出している状態になるので気を付けましょう。例えば、食べる前に手を洗わなかった場合、「何で手を洗わないの！いつも言ってるでしょ早く洗ってきなさい！」これが怒った状態ですね。子供からすると、怒られて怖いという感覚しか残りません。食べる前に手を洗う事を習慣づけて欲しかったら、怒ることはあまり意味がありません。
子供が約束を守らなかった時の対応
もし16時までに家に帰ってきてね。という約束をしたのに16時を過ぎて帰ってきた時の対応の仕方。
ポイント1
まずは子供の話を聴きます。なぜ遅れてしまったのか。何か理由があるはずですので言い訳でも何でもとりあえず全部聴きます。
ポイント2
親の気持ちを伝える。「何で早く帰って来なかったの！約束下でしょ！」これは怒りです。
怒りも感情なので悪いことばかりではありませんがこの場合はNGです。怒りは気持ちではありませんので、気持ちを伝える場合は、「遅いから心配したよ。どこに行っちゃったのかと思って不安になったよ。」これが気持ちです。
このように怒りのままに感情をぶつけるのではなく、率直な気持ちを伝えます。
ポイント3
約束を守る事の重要性を伝える。約束を守る事で信頼関係が築けることや、他の人に対しての思いやりが育まれることなどを伝えます。
ポイント4
次はどうするかを一緒に考える。遅れてしまった理由によって次回の改善策を子供のと一緒に考えます。遠くで遊ばないように気を付けるとか時間が分かるように時計を持つなどの対策を決めます。
ポイント5
愛情を示す 叱ることは大切ですが、子供に対して愛情を示すことも忘れません。叱る際にも、子供を愛していることを伝えることが大切です。
まとめ
怒りをぶつけるだけではコミュニケーションをとることが出来ません。出来るだけ冷静に、素直な気持ちを伝えるようにしましょう。叱る場合は声のトーンを低くして真剣に伝えます。叱ることはあっても、感情的に怒る事は少ないほうが望ましいですね。
コメント